サロンのメニューの1つにカール、というものがあり、昔はパーマと呼ばれたメニューですが、最近は薬事法案の改正によって、色々な薬液が出てきました。その中でも、一番注目されているのが、ラクトンチオール、通称スピエラ系と、GMTと呼ばれるチオグリコレート系の2つ。
今までアッピアではラクトンチオールもチオグリコレートも、違うメイクスのものを使っていたが、今回写真のパイモアグラッツをテストする事に。
写真をみて分かる通り、この薬液は調合して使用するが、もんだいはその調合率。既に何度かモデルさんに使用しているが、混ぜる比率はそれこそ感覚的なもの。今回のストレートは、前処理にケラチン系を使った後に、GMTを10%、ph8,5の1液を70%、ph6,5の1液を20%の比率で調合。それをスポイドで髪に塗布していく。
従来のアルカリ仕様の薬液と異なり、テストカールはとてもむずかしいが、質感で判断していく。テストが終われば洗い流すが、これらの薬液は酸性域のものなので、中間酸リンスは使用しない。その代わりにしっかりと洗い流す。
ドライしてからのアイロンプレスはそれほど変わらず、10度程温度を下げる程度。2液も従来のやり方で問題なし。今回のストレートは、カラーリングの退色も殆んどなく、質感も見事だったが、やはり1液の調合がポイントになる。
もう少しダメージが進んでいれば、GMTを使わずに、ラクトンチオールを使っているだろうが、そうするとストレートの伸びが悪くなる、、、ph8,5を多目に使うと伸びは良くなるが、やはりダメージは進行してしまう、、、カールスタイルも基本的に同じことが言えるだろう、、、
複雑怪奇な最近の薬液は、使いこなせばお客様のニーズに応えられるが、調合をミスすれば大失敗をする両刃の刃的なものが増えてきた。かなりのモニタリングをこなしてから、メニューに加えたいと思っています。
この記事を書いた人

- Yutaka Hashi
- 現店舗に移転をしてからは、あまり流行だけを追わずに、お客様の良さを引き出す事に集中しています。
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