サロンの仕事をしてると、思わぬ出会いや、別れがある。
ひょんな事から来店されたお客様が、長い付き合いになったり、事情で舞鶴を離れてしまわなければなくなったり、、、

トーマスはふらっと店にやって来て、カットOK?と言って、それから毎月きっちりとカットに来ていた、ポーランド人。
信じられない事に、日本語は全くダメで、こんにちはも、ありがとうも、最後まで一度も聞いた事が無かった。
私は英語が苦手で、唯一話せる外国語がイタリア語だから、何とか意思の疎通を試みていたが、トーマスも母国語がポーランドで、英語は苦手ときてるから、カットの時の会話はいつも悪戦苦闘だった。
それでも彼の考え方は大陸的で、米国大統領選や、シリア難民、英国ユーロ離脱の事をわれわれとは異なる見解で話してくれていた。

彼は又、中国の事を君たち日本人は非常に悪く言うけれど、私からすれば、君達日本人も不親切極まりないよ。
曰く、私が日本語を喋れないと、みんな触らぬ神に祟りなし。みたいに離れていくんだ!私は困っているのに、誰も目も合わせないんだよ。
には、同じ日本人としてちょっと申し訳ない気分になった。

そんな彼が先月日本での仕事が終わり、NextCountryに向かった。最後に彼は、短い間だったけど、とても君らは親切にしてくれた。この町では殆ど誰とも話せなかったが、ここではいつも楽しく過ごせたよ。又、どこかの街で会おう!

彼が舞鶴に滞在したのはたったの半年。
その間に来店されたのが6回。簡単に言えば彼とは6回しか会っていない。そんな彼が最後に撮ったこの写真を携帯電話の待ち受けにしてくれてた。人との出会いは長さや、年齢なんかじゃないんだな、、、

この記事を書いた人

橋 豊
橋 豊Yutaka Hashi
現店舗に移転をしてからは、あまり流行だけを追わずに、お客様の良さを引き出す事に集中しています。